この sign というシリーズの作品では、身体の垂直性と垂直に立ち上がる対象と観客自身がどのように対峙するのかといった事に関心があります。

この作品ではタイトルが示すとおり、ネオンサインに使用されるネオンチューブを使用しています。

しかし、ネオンサインにみられるような、ある特定の形態や文字、何かの象徴を表することを意図的に避けています。

私はその対象そのものが一つの意味に限定されることがない様、抽象的な形態を与えています。

その存在は空間内の光のラインであり、垂直に立ち上がる対象として存在する。

観客は各々の立ち位置や作品を見る角度によって見えてくる形態や何らかのイメージを見つけることができ、それらを彫刻的に体感できるのではないかと考えています。